2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

わが身に何度めかの『TRICK』ブームが訪れているわけだが、第1シーズン全10話を観終わったところで、いまは少し落ち着いている。まだ琉球型のイントネーションが尾をひいているが、まあ、いいか。その一方で、南西方面からじわじわと芥川龍之介熱なども昂じ…

目が覚めて暫くはベッドの上でマンガを読んでいた。手塚治虫『火の鳥(太陽編)』。午前中の晴れているうちに妻を伴って1時間程度ウォーキング。午後からは図書館。芥川龍之介についての評論を数冊と『今昔物語集』の本朝編を借りる。道すがら、妻が巻いて…

午前中は、mixi三国志を遊びながら、DVDで『TRICK』を黙々と観る。「千里眼の男」の回で行列に並ぶ上田次郎が「並ぶなんて経験、久しぶりだな。1981年7月11日『ねらわれた学園』の初日、薬師丸ひろ子の舞台挨拶を観るために徹夜して以来だ」とつぶやくのを聞…

思い出したように百人一首の復習をしてみると、歩留りは未だ6割くらい。まさしく、あらはれわたる瀬々の網代木。ところでO田女史によると、この歌の解釈は「とぎれとぎれの川霧のあいだを、次から次へと網代木が現れては渡って行くように見えている」とな…

朝、通勤電車の途中駅で、駆け込み乗車をしてきた人と、それをドア際で阻止しようとした人との間で、列車が発車してから口論が始まった。握りしめた携帯電話をじっと見つめたり、赤い透明な下敷きをひらひらさせたり、眉間に皺を寄せて目を閉じたりしながら…

『白い人』の後半で主人公が、ナチズムとは政治であり政治は常に無名のままの集団を相手にするものだ、というようなことを述べる。ただ一人の英雄や、ただ一人の犠牲者は、人の心を集めやすいからだ。ところで、白土三平の『ワタリ』によると、上忍(忍者社…

『白い人・黄色い人』読み始める。みにくいことを理由に聖職者を志すというのは、考えてみると不思議なことだ。

午後からなんとなく息苦しいと感じていたら、退社する頃には雨が降っていた。傘を持っていなかったので駅まで走る。利休七則の”降らずとも傘の用意”という言葉と”備えあれば憂いなし”という言葉とは、似ているようで意味が少し違うらしい。誤解される例とし…

両手を広げて雪の上に倒れ込んで起き上がると人の形が残る。レコード盤というのは、喩えてみればそんなものではないだろうか。そして、かりにスコップを使って、白い雪原に全く同じ人の形を掘り出すことができたとしても、誰もそれを前述のようにしてできた…

昼頃、御用聞きに実家の母を訪ねる。とくに必要ないというので、適当に掃除などしてやる。母は退屈をしのぐように川島教授の音読ドリルなど出して『羅生門』の十数行をブツブツと読んでいた。やがて帳面を引っ張り出して”揉烏帽子”という字を書き写し、さら…

いつもより1時間早く出社するため、朝5時に起床。早起きの加減がわからない。なんだかモタモタしているうちに遅れそうな気がしてきたので、慌てて自転車にまたがって駅まで走る。明け方の西の空には大きな明るい満月が輝いている。アラビアンナイトの無限の…

朝食のシチューをすすっていたら、隣で義妹が勝手にタロット占いをしてくれている。しなくて良いのだが。義妹は広げたカードを眺めまわしてから「これから良いことがある」というが、逆さに吊されながら笑っている男のカードや、女力士がライオンの口に手を…

会社から帰宅してみると、義妹が泊まりに来ていた。テレビを見ながら大相撲の結果を気にしているので、インターネットで調べてみる。白鵬は2場所連続で同じ相手に負けた。横綱も負けるときは負ける。そのことを知っている相手を負かすのは横綱でも容易なこ…

今日も少し残業。引き続き遠藤周作の『海と毒薬』を読む。

少し残業して帰る。遠藤周作の『海と毒薬』を読み始める。夜遅く、思いがけないメールに気がついて、十数年ぶり(たぶん)にoscarと電話で会話をする。”萩尾望都”のキーワードに反応したらしい。就寝前に『海と毒薬』を読む気にはなれなかったので、代わりに…

出社。1時間程度の作業を済ませてあとはひたすら待機。「イギリス革命」と「相川事件」について調べ物をしながら、芥川龍之介の『羅生門』と『藪の中』を読む。崩壊寸前。それにしても太宰は今でも若者に読まれているようだが、漱石はどうだろうか。芥川は…

『綿の国星』を少し読む。少しずつ繰り返し読む。ふらりと遊びに来た甥っ子が一人でDSでばかり遊んでいる。”遊びに来る”といっても、そういうのでは困るので「たまには伯父さんと遊びなさい」と叱りつけてやる。子供を追い返した後、またひとりで貸本屋に…

夜は読書会。今回の作品は伊藤左千夫の『野菊の墓』。素直に読めば良いものを、ついウケを狙おうとして、これを啓蒙の書として論じられないかといろいろ愚案を廻らせてみたり。民子は自己実現に向かって邁進する感覚を持った新しい時代の女子であり、一方の…

さあ帰るぞと思ったら、呼び止められて1時間会議。百人一首はどうして下の句からは上の句が出てこないのか。

毎晩寒い。「破調の美」とう感覚はどこかスノビズムに関係していそうな気がしていたのだが、そういえばどちらも”のび”という言葉が混じっていることに気がついた。まあ、いいか。「真・善・美」と並べて語られることが多いように、「真」でも「善」でもない…

早起きをしてラジオ体操。マフラーをせずに家を出る。昼食は少なめ。昼寝はせずに百人一首を復習。まだふみもみずあまのはしだて。会議脱線。凍えながら帰宅。『ホッパンメン』の歌を少し練習してから寝る。

寒かったけれども、午前中のうちにジョギング。午後からは室内に引き籠って、ネットサーフィンをしていた。主に2ちゃんねる。成人できていない。

『トーマの心臓』を読む。やはり萩尾望都である。”時計を出したまえレドヴィ!”のコマも見つかって、ようやく気が済んだ。読みながらなんとなく感じたのだが、作品の雰囲気が『カリフォルニア物語』に似ているような気がする。例えばユーリはヒースを、エー…

午前中は『西遊記』を読んで過ごした。数年前から少しずつ読み進めてきて、ようやく第六巻。この巻はとくに面白い。猪八戒と三蔵法師が妊娠したり、三蔵が淫らな女怪に誘惑されたり、孫悟空の偽物があらわれたり、大物キャラクターの羅刹女と牛魔王が登場し…

会社帰りにまた池袋のLIBROに寄る。探し物は見つからない。何をしておるのか。漢和辞典など立ち読みしてみる。つまらない。いい加減あきらめて、コミックのコーナーに移動してみる。そういえば、今市子の『萌えの死角2』のなかにあった”時計を出したまえ”の…

今日も会社帰りに池袋のLIBROに寄ってみる。当然のように探し物は見つからない。意味もなく英英辞典など立ち読みする。何をしておるのか。

とりあえず仕事始め。心機一転と言いたいところだが、変化を感じることができない。帰り途で池袋のLIBROに寄ってみる。背表紙を眺めるばかりで手ぶらで帰る。文学者たちは不真面目だ。どこかに冷静さを保っていてそれを作品に転化できるのだからな。眠りにつ…

図書館まだ開いてない。書店で『海月姫』(3)〜(6)を買って帰る。面白い。

ウォーキングしながら初詣。原田知世の歌声が頭から離れない。おみくじ「吉」。帰宅後、あらためて外出。書店でコミックを購入。『悪の華』(1)(2)、『海月姫』(1)(2)、『HER』。再び帰宅して、炬燵のなかで買ってきたコミックを黙々と読む。何をしているのだ…

昼ごろから妻の実家へ行く。昨年に不幸があったので、新年会というわけではないが、しこたま飲んで帰宅。原田知世の歌声が頭から離れない。『野菊の墓』を読んでから就寝。