斎藤美奈子の『挑発する少女小説』という挑発的なタイトルの新書(だが優れた少女文学解説書)を読んでいて、ふとシャンシャンのことを考えた。『ハイジ』の章である。アルムの山から大都会のフランクフルトに連れてこられたハイジはホームシックから夢遊病…
昨年末の紅白で、さだまさしが『秋桜』を歌った。この歌の最初のほうの歌詞に「このごろ涙もろくなった母が/庭先でひとつ咳をする」という一節がある。歌っている自分は縁側のあたりに(たぶん)いて、話したいのに母は庭先で秋桜を眺めていると思ったら母…
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