2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

やや遅めに退社して、書店の歴史書棚周辺を空しくうろついてから帰宅してみると、もう居間の時計は22時である。夜食を啄ばみながらNHKで人形浄瑠璃を見る。いつだったか、休日に公園を散歩したときに、妻が人工池の底を覗き込みながら、「こうして小魚…

『ローマ人の物語』 文庫版第31巻を読み終える。ピタゴラスイッチが好きな人なら皆そうなのだろうと思うけれども、そこにシステムがあれば、その全貌を窺い知ることに強く心を魅かれる性質である。そうした意味でローマ世界は非常に解り易く、仕掛けの一つ…

職場の(今さらだけれども)新年会。以前に 『妖魅変成夜話』 をタダで譲ってくれたS田女史と同じ卓になったので、当然、例の、小野不由美の十二国記シリーズの新作の話題になる。S田女史はもう件の雑誌を予約してあって、今夜の帰り道にも書店に寄って受…

朝から暢気に電車に揺られて、池袋についてみれば丸の内線が止まっている。ああそうか。なぜか少しだけ早く目が覚めたのは、このことを妖精さんが心配してくれたからなのだ。迷わずに振り替え切符を受け取って山手線に乗り換えてみる。定刻で出社。内回りと…

もちろん、ハンカチはいつもズボンのポケットに携えているのだが、いつもそれが決まって右側ポケットであったことに突然気が着いたので、トイレの鏡の向こう側で戦慄している我が分身と頷きあったのち、思い切って手に持っていたハンカチを左側ポケットに押…

本日も砂嵐。マスクをして外出。夫婦二人だけのキャラバン。図書館で3冊だけ借りて帰ってくる。帰ってきてまた読書。

録画したテレビ番組で古代オリエント史を研究中の妻の指導のもと、10分間ほどパン生地をこねさせてもらう。とても楽しい。パンと一緒に理屈までこねて叱られたり。とても難しい。そうして焼き上がったパンの愛おしさよ。うむむむ。泥をこね、神々の姿に似…

どうやら風邪は治ってしまったような気がする。

朝になるとやや体力が回復したのでつい通勤電車に乗ってしまう。繁華街に行ったり、工場に行ったり、あちらこちら出歩いたりしてみれば、夕方にはまた頭痛がしてきて、心なしか身体もだるいような気がしてきたり。もう絶対に風邪を引いたと思いながら深夜帰…

もう絶対に風邪を引いたと思う。明日は休むかも知れない。

システムエンジニアのあいだには精霊信仰のようなものがある。妖精がプログラムを直してくれたとか、何もしていないのにデータが忽然と消えたとか、出していない相手からメールが返ってきたとか、自分の知らない文字でプログラムが書かれているとか、夢でバ…

手近なところから何でも始めるのが良いのではないかと思いつく。やりたいことがあり過ぎることで、何もできなくなってしまう事態はどうにかして避けなければならない。1度でも経験できれば気が済むこともあるはずなので、そうして一つずつ減らしていくこと…

午前中、妻が町内会の小田原評定に出席しているあいだは、インターネットで人生を検索していた。妻の帰宅を合図に家を出て、できるだけ知らない道を2時間くらいは歩き倒した。散髪したせいでアタマが冴えて仕方が無いので、帽子を買いたいのだがと妻に訴え…

天気が良いのはありがたい。幸福感を胸に抱いて久しぶりにジョギングに出る。コースを決めず思いつくままに人の気配の少ない住宅街や川沿いを走る。暖かいです。暖かいです。疲れるまで走って、しかし歩いて身体を冷やしてはいけないので、フラフラになりな…

やるべきことは山積しているが、とりあえず家にある本を読むことが先決だ。

妻が、カレー粉を混ぜ合わせるところから始めて本格的なカレーを作った。ついでに手作りのナンまで焼いて添えてくれた。しかも非常に美味しい。そのうえシタール演奏のCDまで流して聞かせてくれた。ナマステ。

いつもより30分も早起きをして、10分も早く家を出て、5分も速く歩いたのに、駅についてみたら電車は遅れていて、列車ダイヤは駅前いやしの森公園のビオトープの生態系のように大いに乱れてしまっている。その騒然としたプラットホームに、いつもなら絶…

昼休みは、マウスとペイントブラシでサッチーの絵を描いて過ごす。少々残業してから帰宅。夕食後、いよいよ 『電脳コイル』 第25話と第26話を観る。この最後の2話を今日にとっておいて良かった。昨晩あのままの勢いで観ていたら、そのまま連れて行かれ…

2時間ほどの散歩と、食事や入浴にあてた時間を除いて、ひたすら 『電脳コイル』 を観る。第12話〜第24話まで……と、そう書くと割りにあっさりしているわけだが、要するに、第12話、第13話、第14話、第15話、第16話、第17話、第18話、第1…

図書館から督促の電話が来たので、慌てて書籍を抱いて牛車に乗り、妻に供をさせ返却に参内する。釈明を求められぬが故に心苦しさの弥増して。何事も己が良心の呵責こそ、舌先鋭く深く激しく我が胸をえぐる刃はなかったのである。まあ、いいか。図書館におけ…

また怖い夢をみた。買い物をしようと家を出たところで、不思議に暗い南の空の彼方に雷のごとくミサイルが落ちて爆発した。「ああ、とうとうか」 と自分はすぐに全てを理解し、南方に生まれたばかりの青白い夕焼けを、すでに承認済みの諦観とともに眺めた。さ…

ものすごく寒い。

仔細あって方違えしつつ参りますと伝えおいて午後から出社。丸の内線の茗荷谷駅から乗ってきた少女は、空いていた席に座って朝日小学生新聞を開いて読み始めた。難しい表情で上から下へ、右から左へ、紙さばきも堂に入っている。感心しながら御茶ノ水駅で別…

清めの塩か、料理の下拵えか、ああそれともソドムの裁きか、灰色の空の下、粉雪を浴びながら出社。

『電脳コイル』の続きが観たかったけれど残念。

本気で 『電脳コイル』 を観ようと思って、『展覧会の絵』 の”プロムナード” など脳内に響かせつつ、貸しビデオ屋のアニメコーナーに入ってみたら、知らないうちにアニメ作品がとても充実していたことを知る。コミック原作だろうが、オリジナルだろうが、ど…

予報どおりに朝から降雪。一日中家に引き篭もって読書。誰かが家の前を、ザー、ザー、と雪掻きしている。何事のおわしますをば知らねども。少し読んでは眠り、また少し読んでは眠り。我が衣手はヨダレに濡れつつ。日暮の頃、妻が買い物に出かけたので、その…

宇宙人が攻めて来る夢を観た。本当に怖かった。ブリキの玩具みたいに硬質で表情も動作も量りがたい宇宙人である。襲来したのは少数なのだが圧倒的な戦闘力で、じわじわ、じわじわ、階段を昇ったり、階段を降りたり、階段をやり過ごしたりしながら近づいてき…

昼頃から用命を預かって川崎萌え工場に出かける。それにしてもJR東海道線の品川駅−川崎駅間は、何故にああも長いのか。あああも長いのか。気が遠くなりかけた。ため息をつきながら川崎駅から市営バスに乗る。日本のバスの運転手というのは世界でもトップレ…