三種会。再び市ヶ谷駅釣堀前の 『嘉多蔵』 へ。19時に入ってみたらほぼ満卓。予約を入れておいて良かった。
「ゴーヤのフリットは本日よりカレー味ではなくなりました」
力強く、かつ残念そうに店員が説明してくれたのは良いが、どう反応して良いかわからない。O西さんとオレさまは、オレさまの強引な薦めによって八海山ヴァイツェン。基本的に協調性のないうえにビールが苦手なO田女史は最初から焼酎。鴨川つばめの漫画みたいな 『山ねこ』 ロック。そもそも三種会とは三種類以上の焼酎が置かれている店で飲む会という意味ではなかったかと、冷たいグラスに冷たい視線を投げかけている。O田女史はその後 『八重桜』 などに展開。O西さんとオレさまもすぐに焼酎に切りかえたが、途中でオリオンビールも飲んだ気がする。

世代が違うもの同士であるが故に 「いま」 を共有し難い部分はあるとしても、過ぎ去った時間はほぼ等しく我々の前に開かれている。だから歴史の話題は割り合いに発展し易くて、だから歴史教育というものは重要なのだとも感じたり。まあ、いいか。とはいえ現存しない事物によってしか間主観的理解を深める術がないというのも如何なものかとも思ったり。これも、まあ、いいか。そういうわけで三種会の話題は、たいがいは史実、伝説、古書、神話といった世界に落ち着きやすいわけだが、今回もまた、坂田の金時が幼少時代に足柄山で熊にまたがってブイブイいわせていたことや、源九郎義経が幼少時代に鞍馬山でカラス相手に苦労が絶えなかったことや、桃の実から発生した少年の契約物語などに言及しつつ、どういうわけか最後には地球が賃貸物件だったら良かったのにという話で終わる。