激しく体調不良。もしも操り人形であれば、気を緩めた瞬間に体中の糸がほどけてしまいそうな感覚。O西さんに誘われて、飲みに行く途中の電車のなかでも 「今夜は新月に違いないな」 と冷や汗を流しながらつり革を握り締めていた。一緒にいたO田女史が、ノートを開いてカレンダーを調べてくれた。確かに今日は朔だった。うーむ。これがサーカニュアル・リズムというやつか。月は毎年地球から約3.8cmずつ遠ざかっているらしいが、まだまだ大した影響力である。

ちなみに 「朔」 というが、”春に咲く” というのは、”張り裂ける” ということらしい。朔月もまた 「さく」 である以上、張り詰めた状態の限界、カタストロフィーを誘引するギリギリの状態(あるいは崩壊の端緒)なのである。「岬(地の限界)」 とか 「酒(理性の限界)」 も遡れば同じ語源に行き着くらしい。松岡正剛のウケウリ。まあ、いいか。

O西さん、O田女史、と3人で、御茶ノ水の居酒屋で飲む。三種の会。入った店のビールは、プレミアム・モルツだった。とても嬉しい気分になる。しかもビールを少し飲んだら、だいぶ身体が軽くなった。要するに神経の問題なのである。飲むと自分の興味のあることばかり話したくなるのはオレさまの悪い癖であるが、今日はずっと古事記の話ばかりしていた。古事記天孫の系譜ばかりを記述しているが、イザナミの産んだ神々や、月読命の消息、国つ神の出自と消息など、気になる点が多い。O西さんが、大黒様はインド人だったはず、などと興味深い情報をくれるし、ポリネシアからの流れや北方ツングース流れもあるようだから、日本も存外、人種の坩堝だったりするのかも知れない。

帰宅後、とりあえずインターネットで出走予定を確認する。土曜日にまた! 牛クン(本名:アトラクティヴ)が出走するらしい。また連闘。どうなっておるのか。今度は上村騎手に乗り代わりである。どうなっておるのか。さらに、日曜日にはダイワエンパイアとピンクバンサーがデビューする。この2頭はPOG的には(ていうかオレさま個人の問題であるが)効率の悪い事に同じ新潟6Rの新馬戦でデビューである。どうなっておるのか。