昼休み、おそらく21世紀の日本思想を読み解く上で最も重要な書物として後世の史家や研究者に
必ず伝えるべき資料となるであろう 『ドラえもん』 シリーズのうちの一部を、
世間でも有名なドラえもんマニアであるO谷君が、こっそりひっそりとオレさまに貸すために持ってきてくれた。
これでは、まるでオレさまがジャイアンみたいであるが、これは全く彼の厚意によるものなのである。
原典を前に、歓びに打ち震える。天竺で有難い経典を手にした三蔵法師の興奮もかくの如きか。

今回は、オレさまのたっての希望もあり、特に大長編シリーズの1〜3巻を貸してもらった。
すなわち、『のび太の恐竜』 『のび太の宇宙開拓史』 『のび太の大魔境』 の三冊である。
いずれもF氏の書き下ろしのようである。よしよし。ときどきA氏が描いているドラえもんを見かけるが、
あれはいただけない。ひとまずこの三冊について、以下の点を中心に分析研究していきたいと思っている。

 ・しずちゃんの入浴シーンの有無とその必然性について
 ・のび太ドラえもんへの無理な要求とドラえもんの対応について
 ・ジャイアンの哀しみとその解決法について

忙しくなってきたぞ。

定時で退社。帰り道の池袋で、角川文庫の 『仏教の思想7』 を購入。中国禅について。
本当は、講談社学術文庫の 『正法眼蔵』 を読みたいと思ったのだが、オレさまにはまだ無理だと悟った。
同じシリーズで 『仏教の思想11』 が道元について書かれたものとは知っていたのだが、
積読用の本棚の姿が脳裏をかすめたので、購入は思いとどまることにした。

また別の書店で、『POGの達人』 いわゆる ”赤本” を購入する。
まだ読む気がしない。

帰宅後は、また 『無月』 をちょっと掬って飲む。
風邪のせいで、味がぜんぜんわからない。