昨夜は、慣れない子供の添い寝などしたせいか、あるいは激しい風雨のせいだったのか、よく寝付けなかった。朝5時にはようやくウトウトしかけたのが、今度は子供たちが起き出してしまった。たしかに、8時間はしっかり眠ったはずなので、外はまだ暗い時間でも元気一杯である。大きな声で騒いだりして隣近所の安眠の妨げになってはいけないので、対策を講じる必要に迫られた。どうやら神様は名作『サファリ桃太郎』を完成させる機会をくれようとしているに違いない。

再び寝物語を始めようとしたら、子供たちのほうから、外の風が強いのは、昨晩の『北風と太陽』の話で北風の名誉を傷つけたせいかも知れないという意見が出たので、仕方なく、北風の名誉を回復させるべく『真説・ネズミの嫁入り』の話を始める。これには ”北風も壁には敵わない” となるところを捻じ曲げて、北風の勢いが壁を倒してしまうことで、ネズミの娘を強引に北風に嫁入りさせてしまうという非道なシナリオが用意されていたのだが、ネズミの相談先の手順がうろ覚えだったせいで、どうしても壁の出番がやってこないという壁にぶつかってしまった。結局子供たちに相談しながら、明るくなるまでネズミの婿探しを続けた。

午前中の内に義弟が迎えに来て、ようやく子供たちは去っていった。外はとても穏やかな良い天気だった。午後はいくつかの用事を済ませるために外出したが、行動は必要最小限に止めた。夜には、もう何度も観ているので今夜は観なくてもいいやと思っていたのに、やっぱりテレビで放映された『パイレーツ・オブ・カリビアン』を観てしまった。