定時後すぐに退社して、練習スタジオの待合室で待機しながら、手持ちぶさたを紛らわすために掲示板など眺める。なかには「Vo、Ba、Dr募集! 当方Gt」という貼り紙があったりして皆々なかなかに強気。掲示板にも飽きたところへ、ギターケースを背負った若者が待合室に入ってきた。しばらく掲示板や自動販売機や灰皿など眺めていたが、ふいに携帯電話を取り出して眺め、また閉じながら「えーと、○○さん、いますかあー?」と声をあげた。すると反対側の奥でじっとスティックを握りしめて腕を組んでいた若者が「あ、どうも」と立ちあがって、△△さんですね、と彼に応えた。こういうのもオフ会というのだろうか。とにかく、そんな風にいきなり練習スタジオで対面してセッションに臨めるのは近頃の若者のすごいところだよと感心してみたり。方向性などはメールのやりとりで確認済みなのだろうけれどな。まあ、いいか。じきに部屋が空いて練習開始。VOXToneLabSTにプログラムしておいたエフェクトが、Rolandのアンプを通してみると思うような音色に聞こえない。アンプシミュレータの実存にかかわる哲学的問題なのか、それともギターアンプの機種も意識しながらプログラムしないといけないという実務上の問題なのか。それともやはり、Marshall(とても抵抗感がある)を使おうとしないい気の弱さが表面化したものか。まあ、いいか。こっそりFF7の『闘う者たち』を練習しておいたに、すっかり弾くのを忘れてしまっていたり。2時間弱の合奏の後、近所の居酒屋で2時間強ほど飲んでから解散。