定時で退社してスタジオで練習。ICレコーダをミキサーにつないで、比較的良い音質を目指して録音してみることになった。ベースとキーボードはライン録りし、バイオリンとギター(アンプ)はマイク録り。モニタは1つだけなので、O野さんにヘッドフォンを委ねてしまうと、ほかのメンバーはいつもの練習と変わらない。問題のカノンは、予て目論んだとおりにバイオリンを追いかけてみたけれども、うっかり音楽を聴いてしまうと相手の旋律に釣られてしまい、自分の旋律を忘れて手が止まってしまう。演奏中にそれを何度か繰り返すうちに、最後はあきらめて、バイオリンの邪魔をしないようにコードバッキングに徹したり。まあ、いいか。2時間があっという間に過ぎて終了。まあ、いいか。
スタジオを出た後は、気を取り直して近所の『天狗』に流れ、さきほどの録音を再生しながらハイ・ボール。じつはレス・ポールをミキサーにかけたとき、バイオリンの生音が聴きとれるように、ギターアンプの出力を極力絞っておいたが、実際に演奏を始めてみるとほとんど自分のギターが聴きとれないことに気付いて、うっかり演奏中にギターのボリュームを上げてしまった。モニタしているO野さんも演奏中では手が出ない。一発録りなので編集もできない。だから録音結果がどうなっているかは分からない。聴いてみる? とイヤホンを勧められても気にしないでハイ・ボールのお代わりを注文する。