遠藤周作『イエスの生涯』読了。”永遠の同伴者”というイエス像はとてもよく胸におさまる。『悲しみの歌』に出てくるガストン・ボナパルトも、この同伴者の印象が強く残っている。この数日で、にわかに夏目漱石の影響を受けた妻は、『門』だか何だかを読みかじったらしい。「こうあん」とは何かと聞いてくるので、TV業界の隠語で鮟鱇料理のことだろうと教えてやるが、どうも違うらしい。かといって公共の安全を担当する人々のことでもないらしく、まあ、あれだ。とりあえず『南泉斬猫』の概要など思い出しながら説明してみるが、どうにも禅宗は苦手で手も足も出ない。慧可断臂など「その手は食わぬぞ」という感じ。