POG2010-2011

POGドラフト。いろいろあって重い腰を上げてみたわけだが、さすがに7月も半ばを過ぎて2歳馬のプロフィールを漁るのは初めてだ。コンビニでもネットでもPOGの季節(それは確かにある)はもう過ぎてしまっていて、やや日射しの傾いた9月の海辺のように、いまは日に焼けたPOと競走馬とが互いに長い影を寄せ合いながら静かに府中競馬場へ歩いていく光景ばかりが頭に浮かんでくる。

Happiness is a journey, not a destination.
So, work like you don't need money, love like you've never been hurt, And dance like no one's watching.

Alfred D'Souza というオーストラリアの神父の言葉だそうだが、
Love like you've never been hurt. ……そうなのだ。ブラックタイドのあの態度も、グッドネイバーの不甲斐なさも、テューダーローズの6着も、一生懸命に指名して、一生懸命に愛した、ただそのことの証しとしてあれば良い。出会い、別れ、出会い、別れ、何度も同じことを繰り返し、いつしか種馬が変わり、馬場が変わり、馬券が変わり、世間が変わってしまおうとも、ただ熱情は、熱情だけは止め処なく溢れ、汲めども汲めども繰り返し望むのだ。2歳馬を選べと。

参加人数は5名。自分以外はみなPOG初心者で、しかも20代ばかりになった。これはしかし、社会人の先輩のあり方としてどうなのかと、そういう反省はひとまず置いておくことにして、とにかく何を教えずとも、みな勝手に赤本を読んだり、ネット評を調べたりして、きちんと準備したうえでドラフトに臨んできていた。ことPOGに関しては経験の差など何の意味もなさない。
情報が豊富なせいか、あるいは迷走しているのか、指名馬全50頭を選定するうえで競合が発生したのはわずかに1頭、6巡目のマンハッタンカフェ産駒のリヴォルバーだけだった。内国産時代の到来を実感する。

■指名一覧(2008年産駒)

  1. シャドウトルネード (父ワイルドラッシュ ×母ホワイトトルネード)
  2. グラッブユアハート(父アグネスタキオン ×母グラッブユアハート
  3. レディパステル  (父ディープインパクト×母レディパステル
  4. タイムウィルフライ (父アグネスタキオン ×母タイムウィルテル)
  5. ダノンハロー    (父ハーツクライ   ×母ペルヴィアンリリー)
  6. アスールアラテラ  (父ディープインパクト×母ディスカバリングビューティー
  7. シルバーフォックス (父クロフネ     ×母ビーポジティブ
  8. クリームソーダ   (父Unbridled's Song ×母バイザスポーツ)
  9. ラストフレンズ   (父ハーツクライ   ×母メイボール)
  10. ギリギリヒーロー  (父ジャングルポケット×母エイプリルヒロイン)