夜中に群集のざわめきが聞こえてくるので、何か自分でもよく分からない不思議な呪文を口走ったところ、瞬時にざわめきが消えて静かになった。時計を見たらまだ午前零時半だったので、水を飲んだりしてしばらく不眠につきあう。気が着くと時計は午前7時をまわっており、妻はゴミを出しに行ったり、洗濯機を回したりし始めた。朝食を摂った後、身支度を整えて外出。なんとなく天気はもちそうか。妻と二人で電車に乗って遠くまで行き、適当な駅で降りて、蕎麦屋を探して発見し、たぬき蕎麦セットなど注文して食べ、また電車に乗って帰ってくる。目的は車中での読書だったのだが、いまにも雨が降り出しそうな曇り空に新緑が映えて美しく、読書よりも車窓から外の景色に見惚れる時間のほうが長かったり。