この間の土曜日からずっとお酒を飲んでいない。体調に変化はないが、4日も飲まないというストイシズムに酔い痴れたり。しばらくこのまま控えるつもり。良い感じで定時に間に合うように通勤していたら今度は総武線秋葉原駅で立ち往生。市ヶ谷付近の電車で車輌故障が発生したらしい。しばらく停車しますとか言いながら、振替輸送の案内など始まったので、さっさと遅延証明をもらって秋葉原駅を離脱。決断力を試されておるのだ。立ち止まるな振り向くな。幕末時代には剣客であるだけでなく健脚であることも実力者の重要な資質の一つだったと司馬遼太郎が言っていたような気がする。秋葉原駅から歩いてまづ浅草橋駅に至り、まだ遅延証明を指先に靡かせながら信号を渉る男女の存在など確かめつつ、永遠に停まっておれと高架線を睨み上げつつ、浅草橋駅からは隅田川沿いに駒を進め、ついに見慣れた両国橋に差し掛かりつつ、汗を拭き拭き彼方に架かる鉄橋を眺めてみれば、総武線の黄色い車輌がカラタチの茎を這う芋虫の如くのろのろのろと進んでくるのが見えたり。うーむ。