チームが共用しているモバイルパソコンの電源アダプタが見つからないとかで、仲良くお互いを疑い合いながら、オフィスのあちらこちらを探し回ってみたがどうにも出てこない。結局、”マニアの仕業” ということになった。世の中にはきっと電源アダプタマニアというのがいて、おそらくあの電源アダプタは、成形ミスなどマニアにしかわからないレベルで非常に希少な、価値の高い品物だったのに違いない。彼はずっとあの電源アダプタを手に入れるチャンスを伺っていて、そして遂に持ち出しに成功したのだ。すでに闇ブローカーからマニア市場に放出され、我々の想像を遥かに上回る高値で取引されて、いまはどこかの酔狂な大富豪の海が見える豪奢な居間の暖炉の上あたりに、高級ブランデーとか雄鹿の頭の剥製とかと一緒に飾られているはずであり、もはや我々の手に負えるような代物では無くなってしまったのだ、と。

帰宅して夕食後、『スターウォーズシスの復讐−』 を観ているうちに眠ってしまった。最近よく観る夢といえば、蜂の出現に怯える夢か、知らない駅で終電車に乗り遅れる夢である。何らかの不安を象徴していることは間違いない。それは追われる不安の様であり、取り残される不安の様でもある。どうも自由主義社会は苦手だ。