有料の自転車置き場に流星号を泊め、駅まで少しだけ歩き、自動改札機を目の前に迎えて、そこで初めて定期を忘れてきた事に気が着いた。選択肢は3つある。今日だけは切符を買って通勤する(出費大きい、切符購入時のタイムロス懸念)、一旦引き返して定期入れを持って出直す(遅刻必至、駐輪場代金の再出費懸念)、そして会社を休む(名案と思われる)、の3つであるが、いろいろ打算が働いて結局2番目の、一旦引き返す案を採用する。生涯で初めての体験にドキドキしながら、自転車置き場の人に相談して、自転車を乗って帰るがまた戻ってくるのでそのときは無料で再駐輪させて欲しいと懇願したら、係りの人は心得た風で笑いながら許してくれた。

定時後、20代から30代の夢見がちなSEたちと一緒に、オブジェクト指向について語り合う。なぜ「検索」をクラスにしてはいかんのですかとか、どうして自動車の話ばかりするのとか、ヒトはモノじゃないとか、目に見えない世界の存在をいい加減認めてはどうかとか、参考になる意見ばかりだった。