昼休みに、買ってきた弁当を食べながら格言集のようなものを流し読みしていたところ、ふとゲーテの以下の言葉に目が止まり、そのまま手も口も止まってしまう。 「涙とともにパンを食べたものでなければ人生の味はわからない」 何かが胸にこみ上げてきて、目頭が熱くなった。だっていつもと同じ弁当なのに竹輪が入っていない。