アトランティスでイルカだった気がするという女性が職場にいる……ていうかオレさまのすぐ近くに座っているのだが、今日の昼休みにはまた別の、アトランティスで暮らしていた当時は人間で 「水晶を扱っていました」 という女性がやってきて、いつか広島の水族館にいる同胞のイルカを紹介すると言って去っていった。うーむ。呼ばれている。失われた文明に呼ばれているのか。成人検査はアタラクシアで済んだはずではなかったか。そういえば、自分には生まれる前の記憶がないが、どうなっておるのか。

夜は飲み会に誘われる。仕事を済ませた参加者がパラパラと時間差で集まってきて、いつしか10人くらいに及んだが、初対面の人もいたり、面識はあってもプライベートで話す機会のなかった人もいたり、思いがけないメンバー構成となった。新たなシナプスが伸びることの心地良さにしばらくまかせて終電まで坦々と飲む。