カレー南蛮をすすりながら、先日観た 『プロフェッショナル』 のビデオをもう一度再生してみる。箸を止め、ビデオを止めたり巻き戻したりしながら、鉛筆を取って宮崎氏の発言をメモに書き写したりする。

”理想を失わない現実主義者であるべきだ”
”波を描くのは面倒くさい作業だ”
”正直に作らなければいけない。「いや、娯楽映画だから」 といって作っていても、実はその人間の根源的な思想がよく出てしまう。正直に作らないと、自分だけにしっぺ返しが来ることになる。そして映画を作れなくなる”

また、海外でラファエル前派の絵画を観る機会があったようで、
”彼らが全部やってきたことをへたくそにやってきたのだと感じてこのままではダメだと思った”
のように告白しているが、やや謙遜に過ぎるのではないかと思ったり(ミレイのオフィーリアは川の水面で止まっているのに)。やはりサブカルチャーという言葉が気になるのか。そう言わずに 『千と千尋の神隠し』 も 『風の谷のナウシカ』 も ”ラファエル前派” で良いではないかと思ったり。