寝ているうちに雨がざーざーざー降ったらしい。午前中は読みかけの 『西遊記』 など読む。こんなふうに読みかけの本がまだ沢山ある。いや無数にある。一つ一つを順番に片付けていけるほど律儀な性格ではないのだ。まあいいか。落ち着きが無いだけなのである。まあいいか。三蔵法師の西天取経を題材にとりながら、『西遊記』 にはどうも仏教を茶化したようなところがある。また逆に、五行の相生・相克の仕掛けなどが随所に施されていて、易経、風水や陰陽五行思想を少しでも知っておくと 『西遊記』 の面白さはたちまち数倍する。中国ではこの奇怪な書物はどのように扱われているのだろうか。とても興味深い。

午後からは図書館に出かける。ビデオを4本借りる。田中徳三監督の作品が観たかったのだがいずれも貸し出し中。どなたかは存ぜぬがやってくれる。仕方が無いので 『座頭市喧嘩旅(第5作)』 『座頭市千両首(第6作)』 の2本を借りる。どうにも我慢がならぬので、ついでに 『初春狸御殿』 と 『大怪獣ガメラ』も借りる。いずれも大映映画。

帰宅して 『大怪獣ガメラ』 を半分だけみる。先日亡くなったばかりの船越英二が出ている。この頃から歳をとっていなかったのではないかと思ったり。

ふと思い出して、ガメラを半分まで観たところで中断し、インターネットで相撲の結果を確認する。嘉風が負けて頭を振り、高見盛が負け越して同情し、朝青龍が負けてがっかりする。気を取り直してメールなど確認すると、mixiで足跡をつけた おこぜ さんがブログにコメントをくれていて、例の ”シジミのシ” がフォネティック・コードというのだということが判明する。さっそく自分もコメントを返しつつ、ググってみたり。レイ・ブラッドベリの 『 S is for Space 』 とか、萩尾望都の 『ウは宇宙船のウ』 とか、ぜんぜん出てこないのはやや残念。それにしても、”スズメのス” というのは、”スズメの巣” という物があるので、かえって混乱を招くのではないかと思ったり。かといって、”スズメバチのス” としたら電話口でもっと混乱を招くだろうしと思ったり。