朝6時起床。8時に家を出て、電車の中では 『平家物語』 の続きを読みつつ10時に鎌倉駅着。妻の指揮の元、まず真直ぐに 『イワタ珈琲』 に入り、50分待ちも厭わず名物のホットケーキを注文する。テラスは午前中は陽が射して暑いので避けるが良い。それから小町通りを突き抜けて鶴岡八幡宮。石段の桜がもう七分どころ咲いている。外国人多数。ヘエイ、チェリーブラッサムス、とか言ってエンジョイしている。結婚式1組。お御籤は二番の末吉。春まだ遠けれども花の香ぞする云々。いつものコースを違えて東へ歩く歩く。白幡神社。荏柄天神。鎌倉宮鎌倉宮から杉本寺へは真直ぐ南に抜け道があったようなのに、東の先の岐かれ道まで引き返してしまったのは失敗だったか。汗ばむ陽気。ようようたどり着いた杉本寺で少し休憩。鳶が鳴いている。杉本寺からは南へ滑川をなぞるようにして住宅街に入る。若宮大路の裏通りは自動車の抜け道になっているらしく道幅が広いわりに歩きにくい。味気ない道をひたすら歩いて八雲神社。さらに南へ下って線路を越えて迷子になる。だいぶ西に流されていたらしい。慣れた道のはずなのに。東へ東へと歩いたら若宮大路沿いのローソンにぶつかった。ビールを買って由比ガ浜。穏やかな海を眺めながらビール。海沿いのすかいらーくで食事。帰りの電車でまた 『平家物語』。ページを開いたまま眠ったり起きたり。地元の駅に着く頃になってとうとう日が暮れる。

スーパーマーケットで夕食の買い物をしつつ帰宅。夕食後、図書館から借りた 『続・座頭市物語』 を観る。若山富三郎が元は城健三郎という芸名だったことを知る。若山富三郎勝新太郎扮する座頭市の実兄の役。兄弟で兄弟の役を演じている。どちらも若いが長刀は持ち慣れた様子で、荒削りながらも太刀筋に安心感がある。感心したり呻ったりしつつ、やがて中途半端に映画が終わる。どう考えても終わるところではないはずなのに、唐突に 「終」 の文字が浮かんできてさっさと終わってしまった。うーむ。観客の心を繋ぎ留めおくためであろうか。よもやこのような手段にまで訴えて普及に努めていたとは。平成の興業主も真似てみてはどうか。ビデオを抜き出して、録画しておいたNHK 『知るを楽しむ』 を再生してみる。例の、『数に強くなる』 の著者、畑村洋太郎氏がナビゲータとなって、失敗学(こちらが専門である)について案内する番組……の再放送。こちらもまた興味深く視聴させてもらった。