お腹が壊れているし、熱っぽいし、体調すこぶる悪いが、「月曜日は我慢することにした」 と日記に書きとめておいた以上、起きて出社せぬわけにいかぬ。ええい止めるな。ここで弱音を吐くようでは武士の名折れ。いざ参る。誰かおらぬか。草履をとれ。列車をまわして来い。横山大観ならぬ朦朧体で出社してみれば、立て続けに3件も4件もトラブルが発生。ええい悪寒がすると思ったわ。もはや朦朧としている暇さえもなく。いやむしろ麻痺してさえいることを幸いに、淡々と対処しつづけて定時後には落ち着く。勢いづいて職場の歓迎会にも平然と出席してしまう。秋葉原の居酒屋。室内がなんとなく暑いなあと感じながら、実は自らが微熱を帯びていることにも気がつかずに、ビールをちびちびやりながら、アトランティス大陸の生活を想像したりしながら、大陸と島との境界線を探りながら、『ジョジョの奇妙な冒険』 だの江原啓之のスピリチュアルだのについて語ってみたりしながら、だんだん汗が出て気が遠くなってくる。21時半頃に解散。天気予報のとおりに雨を連れた春の嵐が舞い上がったようで、JRの駅に行ってみれば、京浜東北線だの、山手線だのが運休している。自分には関係がないことは朦朧とした頭でも判るので、淡々と電車を乗り継いで帰宅する。