午前中は来客。午後から、また妻と一緒に私鉄の各駅停車に乗って、今度は飯能駅まで遠征してみる。今後、稲荷山公園駅さえも乗り過ごしてしまう可能性もあるからな。敵を知り己を知れば百戦危うからず。

目的のハーブ園(”生活の木”とかいうやつ) までは、飯能駅から30分くらいは歩く。しかもひたすら昇りの坂道である。市営バスがあるのだけれども、次のバスが来るまで待つ時間が20分もあるし、乗る時間はわずか5分ということで、まあ歩くことにした。飯能大橋を渡りつつ入間川がとても綺麗なのに感心する。

ハーブ園についたら、丁度ランチが終わった時間だったが、それでも空腹だったため、通常の食事メニューを見せてもらいカレーなど食べる。じつに美味。それから小さなハーヴ園を散歩したり、”ルー” とかいうハーブを見つけて 「カレーに入っていた?」 などと思い出してみたり、ベンチに座って話し込んだりする。天気の良さもあってか、とても健やかな気分。また建物に戻ってきて、ベーカリー工房で焼いたバナナを乗せたパンが美味そうに見えたので、それを喫茶店に持ち込んでハーブティーなど飲んでみる。うーむ。女性の気持というものは量り難い。

そのうちハーブの毒気にあてられて、眩暈がしてきたような気がするので、妻がギャラリーで買い物などしている間はベンチに座って本など読んでいることにしたら、隣に座っていた見知らぬ老人に起こされて (眠っていたらしい) 、世間話の相手などさせられる。オレさまは昔から、外国人と、酔っ払いと、遠い眼をした老人に話しかけられ易い体質なのである。本を読むことは大事なことなんだよう、などと先賢に諭されながら、自分が手にしてた本がイカガワシイ運命学の本だったりして、少し気恥ずかしい思いをする。