朝から町内清掃に参加。まだ落ち葉の季節ではないので比較的簡単に済んだ。インターネットでダイワエンパイアが3着だったことを確認する。なかなか勝ちあがれない。最近、自転車を漕ぐペダルが重たく感じられるようになった。いよいよ体力が衰え始めたかと脳内時空に暗雲立ち込めつつあったのだが、ふと自転車のタイヤに空気を入れてみることを思いついて、すぐにWBSを作成したのちエアー吸入作業を実施する。その結果、だいぶペダルも気持も軽くなったのである。どうやら身体よりも思考のほうが先に老い始めるらしい。気をつけねばな。ついでに妻の自転車にも爽やかな秋風を流し込んでやる。

妻と一緒に私鉄の各駅停車に乗って、件の稲荷山公園駅をまた訪ねてみる。敵を知り己を知れば百戦危うからず。駅前のコンビニで菓子パンを買い、セントラルパークみたいな公園の芝生に腰を下ろして遅めの昼食をとる。立派な桜がたくさんあるのが目立つ。春に来ればさぞかし賑やかなことだろうが、いまは誰もいない木立の奥の陽だまりで、無数の赤トンボがア・バオア・クーをやり過ごす連邦艦隊のように静かに宙を泳いでいるばかりである。とても良い日だと直感する。

もともとの目的だった狭山市立博物館 (入場料150円) にも入館してみる。胸の奥のフライパンを熱く焦がしながら ”七曲がりの井戸” のジオラマなど眺めたりする。とても楽しい。「入間」 という地名は、”射る魔” から来ているらしい。それとは別のことだが、狭山一帯にはダイダラ法師伝説があるようで、「芦ヶ久保」 という地名は、ダイダラボッチの ”足が窪” なのだそうだ。なかなかのスケール。

ロビーにあるテレビでは、狭山一帯の散歩コースの案内ビデオが上映されている。案内役の2人の女性が一昔前の服装や髪型をしていて、それが余計にノスタルジーを誘う。博物館のなかにある喫茶店でクリームソーダを飲み、大きなガラス越しに公園の芝生が夕焼けに染まり始めるのを眺める。それからまた電車に乗って地元まで戻ってきて、行き慣れた居酒屋で秋期限定生ビールなど飲んでからゆっくり帰宅する。