上野の旧岩崎邸へ行ってみる。
風は大して吹いていなかったが、それでもとても寒かった。

とにかく、冬に訪ねるところではないらしい。
枯れた芝生に、弱い光線が弱弱しく差しているのを目にすれば、
気分はすっかり斜陽族である。

− お兄さま、あちらの鏡をご覧になって?
− ああ、あれは仏国から取寄せたものだろう。
− あんなところに飾って、姿見にもなりませんわ。

それから足を延ばして、根津神社にも挨拶に行く。
オレさまはこの神社が大好きである。おみくじを引いたら末吉だった。
ぴょん吉でなかっただけでも御の字である。

昼食には蕎麦屋で定食を食べ、午後3時には甘味屋でおしるこを食べた。昨日と同じ。
夜は、地元の居酒屋で飲む。久しぶりに 『魔王』 を飲んだ。