朝食後、まず妻をパートに送り出した後、ジョギングに出かけ、ときどき挫折して歩き、
またときどき走って帰ってくる。夜は喉が痛くて眠れなかったが体調は頗る良い。
シャワーを浴びて髭を剃り、扇風機を回しながらアーアーと話しかけたらカラカラ鳴る
ようなのでので組み立て直し、体温が落ち着いたところでビデオの録画予約などする。

朝食の洗い物をやっつけ、布団を干し、マイルスデイビスのプカプカ喇叭を聴きながら、
長袖シャツに着替えて庭の手入れなど始める。枯れてしまったクチナシの花を取ったり、
逸脱するモッコウバラの枝を掃ったり、リンゴの木に水をやったり、無断で繁茂し続ける
雑草を引き抜いたりする。雑草なんていう名前の植物なんか無いんだ、みんな特別な
オンリーワンなんだ。と熱くつぶやきながら容赦なく根こそぎ引き抜いてやる。
この一連の作業で、我が家には、多数のアリとダンゴムシが住んでいることが判明した。
そのうち家賃を請求しなければならぬ。

こうしてやがて時計の針が正午に届いた頃には、晴れ間が見えてきて、いよいよ暑く
なってきた。パソコンでメールをチェックしたのち、少しだけ部屋で読書をする。
ふと気がつけば待ち合わせの時間が近づいていたので、慌てて着替えて家を出る。

妻と義父母と待ち合わせ、寿司屋で会食。店にあった大トロを全部買い占めてやった。
それから義父母を送りがてら妻の実家まで10分ほど歩く。途中で大雨にあった。
年寄りに風邪をひかせると良くないので、なんとかせねばとおろおろしているうちに、
坊主頭の大作君が傘をもって迎えに来てくれた。これがカサ地蔵様かと手を合わせて拝む。
どうやら義母が携帯電話で呼びつけたらしい。ちぇ。またケータイに負けたよ。

大作君のTシャツを借りて着替え、少し休んだ後、大作君一家を交えて再び宴会。
カツオの刺身、枝豆、焼き鳥、肉じゃが、ポテトサラダ、明太子塩辛、海苔の佃煮、
突然の訪問なのに奥さん手際良いな。寿司をたらふく食べた後にもかかわらず、
まだ食べられることの不思議さよ。やがて親戚の伯母さんなんかもやってきて、
大作君の子供たちも寝かしつけてしまえば、夜更けまで賑やかに過ごして帰ってくる。

やっぱり喉が痛い。