今朝、コンビニで昼食のためのサンドイッチを買ったら、
レジのお姉さんに 「お天気が良くなりましたね」 と話しかけられた。
突然のことだったので 「そうですね」 としか応えられなかったけれど、

「よし今日は公園でお昼を食べることにしよう」

とか、もう少し気の利いた返事ができればよかったと思う。
笑ってごまかす人生にはうんざりだ。

会社の帰りに、池袋メトロポリタンの上にある旭屋書店へ寄ってみた。
改装してからは、どうも雰囲気が落ち着かないので、なるべく近寄らないように
していたのだが、数日前から探し求めている、広瀬正の 『マイナス・ゼロ』 が
なかなか見つからないため、背に腹は換えられないのである。

しかも残念なことに、ここでも 『マイナス・ゼロ』 は見つからなかった。
そもそも集英社文庫の棚に広瀬正の本がただの1冊もないとはどういうことか。
これまで探した書店はどこも同じ状況だった。

障害が多いほど恋の炎は激しく燃え上がるようで、
ますます 『マイナス・ゼロ』 が欲しくなった。どうしても見つけ出してやる。
たとえ全国の書店の店主の首を締め上げてでも吐き出させてやるからな。

帰り道。

ダイタクヘリオスダイタクバートラムなどの馬名に含まれている、
「ダイタク」 という冠名について考えてみる。あれはもしや易の卦にある
”兌為沢 (だいたく) ” から採ったものではないかとひらめいて、
早速、帰宅後にインターネットで調べてみた。

その結果、オーナーの中村雅一氏が経営していた ”大阪タクシー” を縮めて
「大タク」 としたものらしいことが分かって、ちょっとがっかりする。

それでも、どうせインターネットのいうことだから偽りかも知れないと思って、
さらにしつこく検索し続けたら、
”大きく開拓していくこと” を縮めて 「大拓」 なのだという、
これまた取ってつけたような説明をやっと見つけてもはや息切れ寸前である。
やっぱり、がっかりだ。

彖に曰く、兌は説 (えつ) なり。
”兌為沢” の卦には、笑い、悦び、楽しい会話などの意味がある。
善戦マンという意味はないようだ。