昨日は、夜中に100回くらいお腹が痛くて目が覚めた。
寝ぼけながらトイレに行っては、また寝室に戻ってきて水を飲み、
タオルで頭を冷やして寝る。
百億の昼と千億の夜がオレさまの前を通り過ぎた。

朝7時頃には、横になっていることにさえ不安を感じてきたので、
病院に行く決意をして、ベッドを離れて身支度をはじめる。
途中、何度もお腹が痛くなってトイレに駆け込む。
一体、自分という存在は何なのか。

病院までは自転車で10分くらいかかる。
妻がタクシーを呼ぶというのを断ったら、妻も自転車でついてきやがった。
受付を済ませて、内科の前の長椅子に座って待つ。
ああヒマだ、ヒマだ、ヒマだねと、落ち着かない妻を宥めながら辛抱強く待つ。
オレさまはその間に2回トイレに行って、それなりに忙しかった。
そうして待つこと約1時間30分。やっと順番が回ってきて、
看護婦さんがオレさまの名前を呼んだら、オレさまより先に妻が元気に応えた。
こういうことになるとハリキる性分なのである。

診察の結果はやはり風邪でしょうということだった。
こんなに辛いのに? こんなに全身がだるくて半死半生の気分なのに?
腹痛はそのうちおさまるとのことである。薬をもらって帰ってくる。
なんだかとても損した気分になる。そのせいで余計に具合が悪くなった。

午後から出社。とりあえず意識ははっきりしている。
朝から何も食べていないが、なにしろ何も食べる気がしない。
このまま永遠に何も食べなくても、水と光合成だけで生きていけそうな気がする。
医者にもらった薬を1袋だけ呑んで、あとは脱水症状を起こさないように、
ポカリスエットをがぶがぶ飲む。またお腹が痛む。
本当に風邪なんだろうな。

それでも定時まで、デスクワークには耐えられた。
帰りはとにかく慌てないことをモットーに、時間をかけて電車につきあう。
朝から何も食べていなかったので、コンビニで野菜ジュースを買って、
飲み飲み歩いて帰宅。

夕食は、少しずつ食べる。食べるとすぐに気分が悪くなるが、
食べた分だけ、また食べるための元気が湧いてくることを信じて食べる。
それでも半人前でギブアップ。まあ、あれだ。
やっと自分の背丈に合った食事ができたということか。