いつもより早く出社するため、いつもより早く起床。
シャワーを浴びて、さっさと食事を済ませ、それでも目が覚め切れず、
気がつけば遅刻しそうだったので、特別に自転車を飛ばして駅まで急いで汗をかく。

自転車で汗をかいたところに、電車内の空調の風があたって首筋が冷えて、
風邪が悪化しやしないかと冷や冷やしながら、その冷や冷やする思いまでもが
身体に障るのではないかと、さらにオロオロしたりするが、
満員電車の中では本も読めず、どのようにして気を紛らわそうかと往生する。
そのうえ乗り継いだ電車はことごとく遅延気味で、何度も何度も停車信号のために急停車。
けれども安全こそが第一なので、鉄道会社に文句は言えない。

結局は遅刻して、そのまま遅くまで残業。
朝から晩まで曇り空。帰る頃には、眠い身体に寒さが応える。
また冬かと。

帰りの電車のなかで、ヒンズー教徒のM村君に 「禅」 に関する良書はないかと相談してみたら、
いきなり道元を薦められた。やはり 『正法眼蔵』 は避けて通れぬか。うーむ。
まずは、入門書からだな。そのうちだな。

そういうわけで、鈴木大拙のほうも休止。漱石の 『草枕』 を読み始めている。
鎌倉での直感は正しかったようで、現在のオレさまにとっては我意を得たりという代物。
しばらくこれでお茶を濁しながら、この先の戦略を練ろうと思う。

深夜、自転車をフラフラ漕ぎつつ、
家まで帰り着いたところで、東スポを買い忘れたことに気づいた。
風邪のほうは、いつのまにか治ってしまったようだ。