人さらい

そういうわけで、午前中は澁澤龍彦の文庫の一冊を選んで、文章のなかから人名だけを書き出す作業をしていた。

四谷シモンウラジミール・ナボコフハンス・ベルメールグレゴリオマラニョン、マリー・ボナパルトノーマン・メイラー、グリム、ファン・アイクパラケルスス、フーケ、ゲーテ、ハウプトマン、アンデルセンアンドレ・ブルトン、ハインリヒ・フュスリ、ウィリアム・ブレイクジャンヌダルクシャルロット・コルデーラッセル・トレイナー、ドニ・ド・ルージュモン、ユイスマンスエドガー・アラン・ポーヴィリエ・ド・リラダン、エルンスト、マッソン、ダリ、デカルトフロイト、ホフマン、レヴィ=ブリュール、ジャン・プラストー、オーギュスト・コントアリストテレス、メリメ、ギュンター・グラスプラトン、シルヴェステル二世、アルベルトゥス・マグヌスロジャー・ベーコンレオナルド・ダ・ヴィンチ、ヴォーカンソン、サルトルボードレール、サン・シモン、マラルメ、ミシェル・カルージュ、ハルン・アル・ラシッド、カルル大帝、アブー・ユースフル・マンスール、アグダル・シャハンシャー、アルトワ伯ロベール二世、ホイジンガ、メルキオール・ブルーデラム、ジャン・コクトー、ウィリアム・エンプソン、ルイス・キャロルフランツ・カフカノヴァーリスプルーストアンドレ・マルロー、ゴヤジョルジュ・バタイユアラン・ロブ=グリエ、リタ・ルノワール、ロー・デュカ、フェリシアン・ロップス、フランツ・フォン・バイロス、オーブリ・ビアズレー、アーサー・シモンズ、クロヴィス・トルイユ、エドゥアルド・フックス、ホガース、トマス・ロウランドソン、オットー・ミュラーゲオルゲ・グロッス、レオノール・フィニー、スワンベルク、クロンハウゼン、渋井清、歌麿、西川祐信、山岡明阿、蜀山人野坂昭如、金阜山人、ローベルト・ムジール夢野久作三島由紀夫ガストン・バシュラール、ジョン・アプダイク、ブルクハルト、バイロン、ワーズワス、シャトーブリアンニーチェ、ローレンス・ダレル、モーガン、ハヴェロック・エリス、レヴィ=ストロース今西錦司エドワード・タイラー、マルキ・ド・サド、聖アウグスティヌス江戸川乱歩ロジェ・カイヨワ、エウヘニオ・ドルス、ロベルト・クルティウス、グスタフ・ルネ・ホッケ、俵屋宗達上田秋成平田篤胤アタナシウス・キルヒャー、平賀源内、シャルル・クロス、泉鏡花折口信夫、ウォルター・ペイター、牧野信一ジェラール・ド・ネルヴァル稲垣足穂、ダンセーニ卿、ラクロ、レティフ・ド・ラ・ブルトンヌ、コロンブスアテナイオス、アリストパネス、アポロドロス、アンモニオス、アンティパネス、ゴルギアス、アリスティデス、パウサニアス、ニコパネス、オスカー・ワイルド福田恒存フローベール、ウォルター・アレン、ジョン・アトキンズ、ピエール・ルイス、ポーリーヌ・レアージュ、ガブリエル・ウィトコップ、ピエール・モリオン吉岡実、サディ・ブラッケイズ、ピエール・マッコルラン……うげげ、ここまでで150名強、やっと92ページ、約半分である。どうなっておるのか。

うんざりして午後は床屋に行った。花粉症の憂鬱の話を聞く。続く貸本屋でも同じく花粉症の悩み。ひたすら同情する。夕飯はうどん。