「ぬるぽ」「がっ」に関する最終報告

あるいは既にどこかで誰かによって言及されているかも知れないが、yahooや楽天でググってみてもなかなかそれらしい記事に出会えなかったので、自分なりに検討し行き着いた結論をここに記録しておく。恐らくこれが「ぬるぽ」「がっ」に関する最終報告となるだろう。

ぬるぽ」はJavaでいうところのNullPointerExceptionの略であることは間違いない。この例外はnull値の参照型変数を参照しようとした時に発生するものだが、裏を返せば、開発者が意図してどこかに定義したはずの配列などの【本体】を、何らかの不幸によって開発者自身が見失ってしまっていることに他ならない。つまり、忘れ去られた【本体】がどこかに存在している可能性をも同時に示唆するものである。

一方、開発者から見捨てられ、誰からも参照されなくなったオブジェクト(【本体】)は、じきにJavaの重要な機能の一つであるガーベジコレクション(garbage collection)によってゴミのように回収され、虚ろなメモリ空間に消滅せられねばならぬ運命となる。「ぬるぽ」に対する「ガッ」とは、他ならぬこのガーベジコレクションのことである。

誰かが「ぬるぽ」とつぶやくとき、それは本人さえ気がつかぬ微かな孤立感の表明であり、そこにまた誰かが「ガッ」と襲いかかるのは、この自然界の厳しさを知らしめると同時に、同情せずにはおけぬ自らの孤独な魂をも含めて天に帰さんとするものなのである。

人は誰でもいつかこの世界の呪縛から逃れ得る日を夢見て、1時間でも2時間でも「ガッ」されずに「ぬるぽ」のまま逃げ切る試みを繰り返すのである。それゆえ「ぬるぽ」は狼の遠吠えの如く、「ガッ」は兎を狩る獅子の如く、これからも仮想空間にコダマし続けるだろう。

それにしても、ジプシーキングスと玉川カルテットは本当に無関係なのだろうか?