退社後の電車の中で、『ハリーポッターと昨夜のカレー』 という素晴らしいタイトルが頭に浮かんで、そのまま詳しいストーリーを練りながら帰ってきたのだが、なかなか良い形にまで発展していかない。以前にも満天の星の輝きから 『ハリーポッターと山形の地酒』 という澄んだタイトルの啓示を受けて、ずい分と設定や背景を検討してみたのだったが途中で挫折した経験がある。自分の悪い癖なのだが、どうしても続編のタイトルを先に考えようとしてしまうのだ。実は、J・R・ローリングは、このタイトルに現われる ”of” を巧みに使い分けていたように思うのである。第1巻『ハリーポッターと昨夜のカレー』に続くのは、『ハリーポッターと子犬の背中』、さらに『ハリーポッターと社会のルール』『ハリーポッターとお人好しの老人』『ハリーポッターとルパンの予告』『ハリーポッターと離陸時の安全ベルト』『ハリーポッターと三途の川』、この7巻で行こうと決めたところで今日は満足する。