「何時に起きむ」 と胸に刻んで眠ると、不思議な事にちゃんとその時刻に目が覚めるものである。昨晩も就寝は深夜2時と遅めだったのだが、そういうわけで今朝はきっかり朝7時に、目覚まし時計が騒ぎ出す前に目覚めた。録画しておいて寝るという発想が抜け落ちていたのである。そろそろ雨戸を引き開け、のろのろ身支度を済ませて、とろとろテレビを1時間ほど観た後また消す。そのうちに妻が起き出してきたので、眠気におそわれてネジの緩んだ身体を不器用に動かしながら朝食。

天気が良いので散歩にでる。当初は上野に出かける案もあったのだが、少し寝不足気味かつ風邪気味で遠出する気力など失せていた。近頃は、妻がこの近辺をだいぶ再探検しているようで、新しい信号機ができたとか、凶暴なカマキリが出没する場所があるとか、小学生レベルの道案内に忙しい。そのうち美人のウェイトレスがいる喫茶店を見つけてある、というので立ち寄ってみたが、残念ながら当該の女性の姿は見られなかった。カフェオレを飲み干し、店を出てまた歩く。スタートの地元駅から駅2つ分歩いたのち、辿りついた駅前の本屋で新書を2冊購入する。しかし探している本は別にある。さらに何件か心当たりの書店をハシゴするもやはり見つからず。午後になって空腹を覚えたので、とりあえずラーメン屋に入る。タンメンがとても美味しい。図書館にも寄って書店で見つからなかった本を探す。設置された端末で検索してみたら、書庫に保管されているようなので貸し出しを依頼する。とりあえずの達成感を胸に抱え、スーパーマーケットにも寄ってから夕方帰宅。貸本屋で借りた 『天然コケッコー』 を少し読むうちに眠ってしまう。夢の中にそよちゃんが出てくる。自分も夢の中で石見弁を使いこなしている。