低気圧のせいか、酒のせいか、日焼けのせいか、身体が重い。10年前なら間違いなく会社を休んだはすである。いつもより早めに家を出て自転車を漕ぎながら、自分はいくらか待つことを学んだのではないかと考えたりする。憂鬱なときや身体に不調を感じるときでも、時間が過ぎるのを待ったり、誰かの心が変わるのを待ったり、そういうことが、以前よりはできるようになったような気がする。それだけでも、大きな進歩あるいは喪失なのだと思う。何ごとも変わることが前提なのであれば、何も思い悩む事はないはずなのだ。