目が覚めると、妻が隣で目覚まし時計を抱きかかえて寝ていた。まるで、身を挺して大爆発を防いだかのような、誇りと安堵に満ち満ちた表情で眠っている。おかげでこちらは遅刻しそうなので大急ぎで着替えて出社。
「山田さんに今度飲もうと誘われた」 というとき、そのように語る行為自体は事実だが、まだ飲みには行っていないから、語られている言葉自体は事実を語っていない。こうした場合、事実が追いついてくるまではこの問題をネタとしないこと、これは一つの日記文学上の技術かも知れない。それはともかくとして、義妹夫婦に九月場所の観戦に誘われたのだが、まだ行くかどうかは分からない。朝青龍がいなくてはやはり寂しい。