昨晩も喉の痛みで何度か目が覚めた。いよいよ午前中は会社を休んで耳鼻科に行く事にする。病院は思ったよりも空いていたので、通りすがりの美人の見習い看護師さんに道を訊ねながらそのように伝えてみると、代わりに美人でやや大柄なベテラン看護師さんが、みんなバカンスに出かけているのねと、診察室への入室を促しながら簡単に貴重な会話を受け流してくれた。咳が出る。医師は非常勤の女医さんだった。これまでの経緯を説明すると、なぜ眠れないほど痛いのに4日間も病院に来なかったのかと呆れられ、促されるままに喉を開いて見せるととたんに彼女は後ずさりしながら首を左右に振った。扁桃腺がとてもとてもとても赤く腫れているらしい。ウィルスの心配があるとのことで採血され、しばらく吸引器を咥えて喉を潤したりしながら、血液検査の結果を待つこと30分。とくに心配することではないという結論が出た。そのうち治るでしょうと、彼女はカルテに何かの暗号を書きなぐっている。とにかく、そう診断されただけでもう治ったような気がする。抗生物質と、頓服用の痛み止めを処方してもらったが、たぶん飲まないだろう。まだ喉は痛いし、微熱を感じているままなのだが、全快したような錯覚を抱いて午後から元気に出社。