後輩のF田君が、約束どおりに 『BLAME!』 を5冊持ってきてくれた。オレさまが 『BLAME!』 を探しているということをどこかで知って、自宅に積まれている本のなかにそのようなものがあったことを思い出し、タダで譲ってやろうとこっそり申し出てくれたものである。全部で10冊くらいあるらしいのだが、神様はいたものである。「じつは第6巻だけ紛失してまして」 などと補足説明がついて、良い感じで抜けているところがまた心憎い。F田君によると 『BLAME!』 は台詞が極めて少ないマンガなのだそうだ。第1巻のフキダシを集めても、400字詰め原稿用紙1枚で足りるのではないかといっている。言い終わらぬうちに、そんなわけねーだろ、と爆笑問題の田中からテレビを通して学んだ模範的リアクションをしてみせてはおいたが、つまり行間だらけの報告書のようなもので、読む方にも画面から心理や展開を読み取る力量が求められるわけで、普段よりむしろ読む時間は余計にかかるかも知れない。近頃のエンタテイメントは、漫画でも歌でもやたらに説明や詞書が多くて困ると思っていたので、そうした点からも評価できそうだ。楽しみ。