午前中は図書館に行って、ビデオをまた4本借りてくる。『座頭市』 シリーズ2本と、レイ・ブラッドベリ原作の 『華氏451』、そして高峰秀子主演の 『カルメン故郷に帰る』。幸福感に満たされつつ正午に帰宅。午後には再び出かけて実家に寄り、母を連れ出して散歩がてら蕎麦屋に行く。注文した天ざるがなかなか来ないので、短気な母などはすぐにそわそわし始めたので、意識をはぐらかすための話題探しに難儀する。そのうちに蕎麦がやってきてみれば、天麩羅も蕎麦も見るからに大盛りである。オレさまでさえ食べきれるかどうか心配になるほどなのに、母は平気な顔をして自分の分を平らげてしまった。勘定を支払うときに、年配の店主が厨房から顔をのぞかせて蕎麦を出すのが遅くなったことを謝ってきたのでこちらも恐縮して挨拶を返す。母を実家まで送ったのち、自宅に引き返す途中、駅前の電気屋の店先にあるハイビジョンテレビで皐月賞のスタートに足を止められる。ヴィクトリーがかかり気味に逃げ、4コーナーを曲がってもまだリードを保っている。それでも余裕で構えていたのは、フサイチホウオーがもの凄い勢いで追い上げてくるのを見ていたからであるが、惜しくもとどかず3着。うーむ。よりによってヴィクトリーを優勝させてしまうとは。想像した以上に悔しがっている自分に気づいたり。