地上では、ICタグの普及がじわじわじわと進んでおるようだが、ビニールや紙やシールに埋め込まれた微細な金属片の回収や廃棄については、神様はどのように考えておられるのだろうか。商品管理だの在庫管理だの効率化のためにパッケージにべたべたべた貼り付けられた、ペロペロのICタグ付きシールが、知らず知らずのうちに知らず知らずの消費者の手にわたり、すぐに一般家庭ゴミとして燃えないゴミの日あたりに、三色ふりかけの使い捨てプラスチックケースなんかと一緒に、肌寒く朝靄たち込める道路わきに積み捨てられたものを、そうして捨てられる数百億万のタグを、いったい殿はどのように回収なされるおるもりか。その様に自社の業務効率化ばかりを考えるような経営者であったと知れば、爺は死んでも死に切れませぬぞ。ささ黒板に円を描いてごらんなされ。起点と終点をきちんと繋げて気持ちよく描きましょうぞ。国家においては早急にICタグの利用規制に関する法案整備に着手すべきであり、企業においてもヤミクモにICタグをあちらこちらに埋め込みまくるようなことをしてはのちのち間違いなくモラル云々を糾弾されること必至ゆえその用途は慎重に検討いただきたいと思う今日この頃。こうしたものはやはり、継続して使われるもの、長期にわたって追跡を要するもの、ビーチボール、そうしたものに限定すべきではないかと。