O田女史が本格的に百人一首を覚え始めた。1〜30までの数字を言うと、その番号にあたる歌と詠み人が彼女の口からすらすらすら。正統派文科系女史の底力をまざまざと見せ付けられる。こうして時々検証を手伝わされるわけだが、おかげでこちらの復習にも役立っている。ちなみに彼女の持っている高校時代の教材とかいう冊子には、ほとんどの頁に光琳カルタの写真が載っている。まろもこんなのが欲しい。

『ヘル』 読了。七五調にこだわったせいか、そのせいで読みやすかったからか、作品自体の面白さに因るものか、少し短か過ぎるのではないかと感じたり。作品を振り返りつつ、浜までは海女も蓑着る時雨かな、という瓢水の句を思い出してみたり。