一昨日、図書館で借りた、高峰秀子の 『銀座カンカン娘』 のビデオを再生して観る。実は、このビデオと一緒に 『馬』 というビデオも借りたのだが、後で調べてみるとこれも高峰秀子が主演だった(助監督は黒澤明)。ビデオケースの長閑な風景写真だけで選んだにしては、不思議なシンクロニシティである。他に 『戦艦ポチョムキン』 も借りた。一度は観ておかなければな。

『銀座カンカン娘』 には、ベレー帽の可愛い高峰秀子のほかにも、イヌや、本物の笠置シヅ子や、ハワイの江戸っ子灰田勝彦や、眠らない古今亭志ん生、いくらか若い浦辺粂子などが出演している。笠置シヅ子は、高峰と一緒に 『銀座カンカン娘』 も歌うが、『ラッパと娘』 や 『ジャングル・ブギー』 も歌ってくれた。しかもこの映画の最後にはなんと志ん生の落語までついてくるのである。ゴージャス。昭和の人々の風通しの良い暮らしぶりを覗き見ながら、幸福な時間を過ごして満たされる。一緒に借りた 『馬』 と 『戦艦ポチョムキン』 を観終えたら、また何か資料を借りてこようと思う。図書館はえらい。