午前中に職場を抜け出して告別式。

動物の世界には、子供を産むだけ産んでおいて子育てをしない母親というのが稀にいるそうだが、オレさまの母親がまさしくそういうタイプで、気を抜けば発育不良に陥りがちなオレさまは、親戚の叔母さんとか、近所のオバさんとか、友達のお母さんとか、そういう身近な女性たちのなかでもとくに崇高な母性を備えた女性たちによって、なんとか命を永らえられてきたように思う。故人もそうした我が心の母親の一人だった。

午後にはまた職場に戻ってトラブル対応。深夜に至るも問題解決せず。涙も体力も枯れはててもうへとへとである。