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風吹き荒れるなかを自転車を駆って生協へ行く。どうしても生協でお米を買うのだと妻が言うので、しかたなくつきあってやったが、本当に生協でお米だけ買って用事が済んでしまった。

駅前まで戻ってきて、ショッピングモールのロッカーに買ったお米を預け、昼食には、初めてのラーメン屋で坦々麺を食べる。それから２００円のスクラッチを１枚買って、こすってみたらハズレ。書店に入って、何冊か立ち読みしてみるが、珍しく興が乗らない。図書館にも行ってみるが、今読んでいる本のほうが気になるばかり。結局、何も買わず、何も借りずに、お米だけロッカーから引き出して、自転車のカゴに乗せて帰ってくる。

帰宅して時計をみると１５時３０分だったが、『スーパー競馬』 は録画しているので今はまだ見ないことにしておいて、縁台に腰かけてビールを飲む。モッコウバラの枝が伸び始めているのが気になって少し剪定する。飽きてまたビールを飲む。気が着くと妻は眠っている。オレさまは 『銃夢』 を少し読もうとしたが、やはり眠ってしまったようだ。

目が覚めたら、外は暗くなっていた。妻は先に起きて、お茶など淹れて寛いでいた。

「桜花賞で何番が来たか知ってるよ」

とか言いながらニヤニヤしてやがるので、絶対に喋るな、と厳重注意しておく。こいつはオレさまがあとでゆっくりビデオを観るのを楽しみにしていることを知っているのである。とりあえず、ニュースでも観なさいとテレビをつけさせたら、いきなり桜花賞のゴール前の映像が現れた。

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