予約しておいたので朝から病院へ行き、検査の結果を聞かせてもらう。
器質的には問題点が見当たらなかったようだ。医師との10分程度の会話ののち、
逃げるようにして病院を出る。

図書館へ行って、シニョレルリとボッティチェリの画集を借りる。
それから、園芸店でスコップだの手袋だの買って帰ってくる。

とても天気が穏やかなので、庭木の手入れなどする。義母が買ってくれた大鋏で、
自己流にサツキを丸刈りにしてみたら、自分で刈ったことがバレバレの中学生の
坊主頭みたいになった。ここでディテイルにこだわろうとすると、葉のついた枝が
じきに無くなってしまうことも容易に想像できたので、ほどほどで諦める。
何ごとも己を知ることが肝要だ。

庭木の剪定を適当に済ませて、花壇の落ち葉を取り除いていたら、
去年、妻が無造作に刺したバラが根付いて若芽を吹いていた。
どうするのだこんなところに、と腹を立てながら、少しだけ嬉しい。

2時間ほど黙々と、庭木の剪定だの花壇の落ち葉の掃除だのを続けていたら、
そのうち雲行きが怪しくなって風が強く吹き始めたので、作業をやめてまた外出する。
ははあさてはこれが ”晴耕雨読” というやつか、などと思いつつ貸し本屋へ行く。
佐々木倫子の 『Heaven?』 を数冊借りる。ライト感覚な晴耕雨読である。

再び帰宅して、録画しておいた若葉ステークスの実況中継を再生して見る。
オレさま1位指名のキャプテンベガは2着。
勝ったのは、大作君の2位指名であるフサイチジャンクだった。これで4連勝。
うーむ。

とりあえずスポーツクラブへ行く。ロッカー室で着替えながら何故フサイチジャンク
勝ってキャプテンベガが2着でなければならなかったのかを考える。ストレッチしながら、
なぜ着順が逆でないのか考える。ベンチプレスをしながらどうしてなのか考え、
ウォーキングマシンの上でとぼとぼ歩きながら考え、お風呂で髪を洗いながら考える。
そのうちに頭とお腹が痛くなってくる。