自宅の書棚を漁っていたら、マルク=スアウレリウスの 『自省録』 が出てきた。
ローマ人の物語』 では、まだヴェスパシアヌス帝の時代を読んでいるところで、
五賢帝の一人であるマルク=スアウレリウスが文庫版に登場してくるには、
まだ100年分の解説を待たねばならない。

当時、マルクス=アウレリウスのことは、ローマ皇帝というより、ストア学派
一人という認識に近い状態で 『自省録』 を購入したのだったが、あの当時に比べれば、
ローマ皇帝という立場がもう少し解るような気がしている。あらためて少し読み直してみると、
これがなかなかに感慨深い。宇宙の自然とは何であるか、私の内なる自然とは何であるか、
そんな不毛の問いに想い煩うローマ皇帝など前代未聞である。

第3章まで読み進んでみたが、続きは 『ローマ人の物語』 の彼の章を読んでからに
したほうが良いと思うようになって中断。一応巻末の解説を読んでみたら、
マルクスの在位期間にもいろいろな苦労があったということが記されていた。
今年の秋には 『ローマ人の物語』 の文庫版で五賢帝時代が読めるだろう。
もうすぐ彼に会える。楽しみが増えた。

ちなみに 『自省録』 を最も安価に読むなら岩波文庫が良いわけだが、
調べてみたところ、どうやら現在は在庫僅少状態らしい。こういうことがあるから、
本だけは気がついたときに買っておかねばならぬのだ。

腹痛はぜんぜんおさまらないが、今日もスポーツクラブへ行った。