年始の挨拶がてら貸本屋へ行く。
電車の中で、積読の本棚から引っ張り出してきた湯川博士の 『物理講義』 を
少し読む。20年以上前に買った本で、講談社学術文庫のくせに360円である。
(ちなみにいま買うと 840円 )というわけで、奥付ばかり眺めていた。

貸本屋の店長と少し雑談などして、里中満智子など5冊借りる。
さらに地元駅前の書店で目に付いた本を3冊購入。鹿島茂高階秀爾など。
もう今月は本を買わないと心に誓う。

帰宅後、妻がGEOで借りてきた 『シャークテイル』 と 『英雄』 を観る。
『シャークテイル』 については、製作者側の意図を読もうとしないように努めれば、
まあまあ楽しめる作品ではある。しかし、ドリームワークスもなあ。
こういう紋切り型の作品が増えることは望ましくないことではあると思う。

『英雄』 は結構面白かった。
なぜか 『羅生門』 や 『風林火山』 などの黒澤映画を思い出しながら観てしまっ
たのだが、そういえば織田信長始皇帝はイメージが重なるような気もする。
ワイヤーでびゅんびゅん飛び回るのも景気が良くて楽しいが、ときどき間延びする
ところはなんとかしてほしい。俳優はバサロするとかすべきだと思う。
まあしかし、湖上での剣舞は非常に美しかったと、カンフー嫌いの妻も評価していた。
オレさまとしては、チャン・ツィイーが主役でなかったことにやや不満。
ものすごく不満。