生活に倦んだ朝には啄木の歌集をひらく布団のなかで
知らぬ家たたき起こして
遁げくるがおもしろかりし
昔の恋しさ
明治にもピンポンダッシュがありしかと遺伝子の不思議に感心しきり
実務には役に立たざるうた人と
我を見る人に
金借りにけり
実務とはいったい何を指して言うええ何を指して言っておるのか
すでに亡き昔の人を捕まえて啄木のために腹を立てたり
大といふ字を百あまり
砂に書き
死ぬことをやめて帰り来れり
パロディをすぐに考えようとする啄木を読む資格なき我
”∩(かつ)という字を百あまり砂に書き走るをやめて帰り来る馬”
馬歌としてホームページに載せたやつ啄木よりも胸に響ける
たはむれに母を背負いて
そのあまり軽きに泣きて
三歩あゆまず
啄木は三行書きの短歌ゆえ読み易さこそ真骨頂なれ
”たはむれに騎手を背負いてそのあまり重きに泣きて三歩あゆまず”
馬歌としてホームページに載せたやつ啄木よりも胸に響ける
気がつけば9時になりぬということでそろそろ起きていろいろするか
いろいろと準備のために妻ともにスパーマーケットに買い物に行く
ホースノン壊れたからと妻泣けば新しいのを買えと命ずる
帰宅して壊れたヤツを見てみればボンベの設置まちがえており
愚かなりよく確かめもせず2台目のコンロの代金三千円なり
妻泣きてスーパーマーケットに電話してコンロの返品認めさせたり
母親と義理の父母とがやって来てさんざん飲み食いして帰りよる
夕食は鍋の残りで煮込みウドンいくら食べても減らない不思議