M村君とO田女史に、昨日ビデオで観たNHKスペシャルの話をする。
話しながら妄想がどんどん膨らんでくる。
例えば人間の胸筋の信号を人工の翼に接続して、有翼人種のように空を飛ぶことも
可能になったのである。M村君はそれならばアトムのようなジェット噴射で飛ぶ方法が
良いという。リキむことで推進力が上がるような装置の接続も可能なはずだ。
マウス100個を同時に操ることだってできる。そのために必要なのは頭に刺す電極と
それなりの訓練だけだ。千手観音の真似だってできる。
人間の可能性は無限に広がる!
O田女史はしきりに科学の誤用は糺すべきだとかブツブツ言っていたが、
とにかく今晩の再放送を必ず観るよう二人にしつこく念を押す。
帰宅してもう一度ビデオを観る。ビデオを観ながらその概要をノートに書き写す。
とにかく第三章、第四章の内容は圧巻だ。
第一章 脳の信号を利用するサイボーグ技術
・(マニピュレータ)脳から腕を動かす信号→胸の筋肉を経由→義手を動かす信号(脳から機械)
・(カメラアイ)カメラで受像→変換機で信号化→脳(機械から脳)
第二章 脳は機械に合わせて進化する
・義手を使い始めた頃には混乱していた脳が、1ヵ月後には健康な腕を動かす
ときと同じように活動が安定する
・(人工内耳)始めピリピリ→何か騒がしい→うるさくなくなる
第三章 脳が機械で調整される
・脳内の異常な信号を発している部位に電極を差し込んで電流を調整する
ことによって対症療法的に治癒する(パーキンソン病、ジストニア、うつ病)
第四章 脳とすべての機械が直結した
・脳コンピュータインターフェイス
脳が発する電気信号を脳細胞から直接読み取る技術
・五体を超えた人間の新しいデバイス開発
(例えば、マウスを操作するための脳波が訓練で増えたりする)
・(ロボラット)ネズミにカメラをつけて遠隔操作する
・(海馬チップ)記憶のバックアップファイルを作成する試み