例年どおり、オケラオーから秋のG1予想大会の誘いのメールが来た。
オレさまが 「競馬やめる」 宣言をしたので、少し遠慮している様子だったが、
もちろん参加するつもりである。競馬をやめるといっても、チョコレート中毒の状態から
カカオ断ちを決意するような徹底したものではなくて、競馬というものを生活の中心部
から少しずつ外延部へ移動させようという程度の試みなのである。

基本的に土日は競馬以外のことで時間を過ごすことにしている。3時半になっても
ソワソワしないこと、東スポは買わないこと、ラジオやテレビに向かって罵倒しないこと、
乗り越えなければならないハードルはたくさんある。滅多に馬券は買わないけれども
G1くらいは楽しく予想してます、という状態に持って行きたい。
そのうちに、

「へー、今週はエリザベス女王杯なの。ディープインパクト出るの?」

というくらい間が抜けてくるとなお良い。

このオケラオーと沢崎さんと3人での予想大会ばかりでなく、他のG1予想大会にも
誘われたのでエントリーした。また、Y成君とは秋の府中競馬ツアーも計画中だし、
POGサークルの会報はほぼ毎週発信している。そういう風に活動しても、これまで
の生活内容に比べれば、競馬に費やす時間は遥かに少なくなっている。

定時に退社して、貸本屋へ寄るために帰り道の途中で下車する。
駅を出て少し歩いたら、後ろから誰かに呼び止められたような気がした。
いやあり得ない、と思いながらさらに歩くと、今度は確かに呼び止められた。
振り向けば、たしかに妻である。喫茶店でオレさまが通るのを張っていたらしい。

平日は滅多に貸本屋に寄らないオレさまである。しかも定時に退社するとは
限らないし、今日は雨が降っていたから、一度は貸本屋へ行くのをやめようとさえ
思ったくらいである。なぜその僅かな確率で決定されたオレさまの行動を的確に
読み切ったのか。うーむ。

妻を連れて貸本屋へ。マンガを数冊借りる。なぜか妻の借りた分まで払わされる。
うーむ。謎の多い女だ。それから二人で回転寿司で夕食。ビールを2本空ける。
久しぶりのアルコールでも、飲まずにはおけぬ。