”QB or not QB , that is the question. ”

一度は行ってみたいと思っていたのだが 「10分で1000円」 と
いうコピーが、時間単価を言っているのか、1回の散髪料金のことなのか、
わからなくて躊躇していた。「30分かかっても1000円」 ならよし、
もしも 「30分なら3000円頂きます」 ということであれば、
うかつに刈り上げなど注文して、小一時間も作業されたら余裕で5千円を
超えてしまう危険性がある。

昨日の帰り道で、M村君が両国駅前のQBに入るのを見送ったのだが、
今朝、彼の報告を聞いてみると、料金は1000円で済んだが、散髪は
10分以内で終わってしまったという。それでは参考にならない。
ただ、どうやら料金は前金制らしい。しかも、備え付けの自動販売機は、
高額紙幣を認識せず、テコでも千円札1枚しか受け容れないのだそうだ。

1回の散髪料金が千円、かつ作業は10分で完了するものと判断する。
 
そういうわけで、1万円札しか持っていなかったオレさまは、
まず両替のために周囲を訊ねて歩いた。そうして福沢諭吉樋口一葉2枚
と交換し、さらにそのうちの1枚を野口英世5枚と交換した。
 
昼休みになると、15分で昼食を済ませ、5分悩み、10分で移動し、
両国駅前のQBHOUSEに突入した。待っている人は無かったが、
2つの席が稼動中だった。M村君に教えられたとおり、用意しておいた
千円札1枚を自動販売機に入れるとペラペラの整理券が出てきた。
それを指先でつまんだまま、待合席の一番奥に座り、しばし緊張する。

2つの席のうちの片方の散髪が完了し、席が開いた。
座っていたヤツはクールビスにサンダル履きか。昼休みのサラリーマンだ。
席は開いたが、店員はまず 「ありがとうございました」 といいながら、
サンダルが店を出るまでその背中を見送り、それから、開いた席の周りの
髪をホウキで掃いたり、ハサミを消毒したり、自分の腕を拭いたりした。
そうしてやっと、オレさまの番である。

注文を聞かれたので、しっかりと伝えた。ここが一番大事なところだからな。
それから、バリカン、ハサミ、剃刀は使わない、最後にバキュームで吸い
取って、できあがり。とても上手。お土産にウェットティッシュをくれた。
希望すれば、使用した櫛もくれるらしい。12時45分には店を出て、
昼休みが終わる5分前には、席に戻ってきていた。
 
 結論:QBは良い

帰ってきて、さぞ皆が驚くだろうと思ったのに、誰も反応してくれない。
「お、何か違うね」 とか言われたかったのだけれども、まさか、昼休みに
床屋に行くとは誰も思わないのかも知れない。諸刃の剣ということか。
 
夜、19時に池袋で待ち合わせて、オケラオー、NOBUと3人で飲む。
ロマンス通り地下の 『ゆるり』。

POCが解散になったことで、すでに競馬が共通の話題ではなくなった
ことを互いに認識しつつ、高校野球の話などで小1時間をやり過ごす。
気が付くとオレさまは、テレビの害について狂信的に語りはじめていた。
いいかい友達だと思うからこそあえて君達に言うのだぞ、

 テ レ ビ を 見 て は い け な い 

べつにネタでは無くて、オレさまは本当に、テレビを見るのは危険だと
思っている。妻にも金輪際見るなと伝えてある。

いいかい友達だと思うからこそあえて君達に言うのだぞ、テレビを見て
はいけない、恐ろしいことなのだテレビを見るという行為は、悪いこと
は言わないから、キミ達も 「テレビなんか見ません教」 に今すぐ入信
しなさい、と説得し続けたがあまり取り合ってもらえぬまま23時半に解散。

これから育つ子供達は、テレビのある生活を疑わないだろう。
すでにテレビ教を盲信する大人の数も増えてきている。
恐ろしいことだ。