集(たか)らずか記念

朝8時半起床。暑くて夜中に何度も目が覚めた。
それでも、オレさまはこのナチュラルな暑さが好きだ。クーラーは嫌いだ。
もしオレさまが総理大臣になったら、まずクーラーの使用に税金をかけたのち、
夏の間だけ消費税を撤廃する。

朝食はソーメンだった。ソーメンでこそである。ソーメンだよなあ。
ソーメンといえば、正岡子規の 『仰臥漫録』 の明治34年9月17日の文中にある、

  律帰る お土産はパインアップルの鑵詰と索麺

という短い一文がオレさまは大好きだ(律というのは妹の名前)。このソーメンも缶詰も
やがて冷やりとして美味しそーな清涼感を誘う。他にも ”牛乳五勺ココア入” なんていう
フレーズも好きだな。まあ、あれだ。とにかく病床の子規居士は食べてばかり。

ミョウガを食べ過ぎると馬鹿になると言いながら、
妻はめんつゆにガバガバと薬味をぶち込んでおるので、オレさまも真似をする。
さきに馬鹿になったほうの勝ちだからな。

どうも〜!
ミョウガでーす。
ショウガでーす。
2人合わせて、薬味ブラザーズでーす!

ミョ 「いやー、暑くなったね」
ショ 「暑いね」
ミョ 「暑いときはソーメンなんか食べたいね」
ショ 「そらアカン」
ミョ 「なんでや、ソーメンええやないか、薬味のせて、こう……」
ショ 「その、薬味がいかんのよ。ミョウガを食べ過ぎるとアホになる」
ミョ 「なに聞き捨てならんな。なんでミョウガでアホになるんや。まず根拠を示せ」
ショ 「根拠はない」
ミョ 「ちょっと待て。お客さん、ここ笑うところとちゃいまっせ。キミね。
    根拠もないのに、どうしてミョウガを食べ過ぎるとアホになるなんてこと
    ぬかすのや。僕に対するアテツケか」
ショ 「しょうがないことです」
ミョ 「しょうががないのがどうした。ショウガに非ずんば人に非ずちゅうことか。
    キミは平家か」
ショ 「んーまあ、ウチとこはマンションだから二階はないね」
ミョ 「それは平屋」

オチが浮かばないまま、ひたすら脳内でショウガとミョウガの掛け合いを繰返しながら、
身体はソーメンをすすり続ける。止まらぬ。止まらぬわ!
箸が止まったのは、ソーメンがすっかり無くなったときだった。調子に乗って食べ過ぎた。

午後は図書館に行く。
借りていたCDを返して、替わりにビル・エヴァンスのCDを2枚と、
ヨーヨー・マの 『シルクロード・ジャーニー〜出逢い〜』 とかいうCDを借りた。
他にも書籍を4冊ほど借りた。

帰りに、GEOに寄って、またCDを1枚借りた。二胡の独奏を集めたもの。
それから、ビデオで 『Mr.インクレディブル』 を借りた。日本語吹き替え版。
字幕スーパー版が良かったのだがDVDばかりでビデオでは1本も見つからない。
空箱ですら見つけられなかった。うーむ。
さらにスーパーマーケットでビールその他を買い込んで帰宅。

録画しておいたビデオを再生して、まず 『スーパー競馬』 を観る。
アドマイヤグルーヴ弱い。三冠牝馬のスティルインラヴはもっと弱い。
鎬を削り火華散らしたあの日の闘いはいったい何だったのか。

日が暮れはじめたので、雨戸など閉めてみたりするが、暑いのでまた開けたりする。
夕涼みしながら二胡のCDを聞いてみる。なかなか。

ビールを飲みながら 『Mr.インクレディブル』 を観る。これは相当面白い。
オーソドックスだがキャラクター作りが成功していて、展開にも無駄がなくて、世界観も
しっかりしていて、ワクワクしながら観ているうちにあっという間に2時間弱が過ぎて
しまった。言わずにおれぬがとにかくイラスティ・ガールが良い。
続編のウワサは聞こえてこないが、続編を切望する。